ご報告が大変遅くなってしましましたが、去る7月11日(木)、対馬市主催の「日米韓海洋環境シンポジウム2024」が福岡市天神にあるアクロス福岡で開催されました。
対馬CAPPAは主管という立場で関わらせていただきました。
この一大イベントは世界的に問題になっている海洋プラスチック問題について、キャンプデービットで行なわれた日米韓首脳会議の確認事項を基に、3か国の最新の知見と技術を集結し、日本一海岸漂着物が多い対馬市の現状と取組みを例にあげながら、持続可能な解決方法を模索するとともに、全世界にその情報発信を行なうことを目的とし、主催の対馬市の他、駐福岡大韓民国総領事館、在福岡米国領事館を共催に迎え開催されたものです。
□セッション1□
「対馬島の漂着物の現状とアクション」
パネラー
・九州大学准教授 清野聡子氏
・韓国海洋水産開発院 先任研究員 ナム・ジョンホ氏
・パタゴニア日本支社 支社長 マーティ・ポンフレー氏
・パタゴニア韓国支社 Team head ショーン・キム氏
モデレーター
・一般社団法人JEAN 小島あずさ氏
□セッション2□
「海洋プラスチックと循環経済」
パネラー
・サラヤ株式会社 代表取締役社長 更家悠介氏
・浦項(ポハン)産業科学院 首席研究員 ジョン・ソンウ氏
・在タイ米国大使館 地域環境室長 アダム・ロス氏
モデレーター
・国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官 星野幸代氏
各セッションでパネラーの方々の取組みが話された他、セッションの前には環境省地球環境局 総務課長大井通博氏より「INC中間報告」がなされました。
INCとはプラスチック汚染対策に関する条約策定に向けた政府間交渉委員会の略で、今回の報告の中では、2022年よりこれまでウルグアイ、パリ、ケニア、カナダで4回の会合が行なわれ、今年11月には韓国釜山で5回目のINC交渉が開催される予定で、この会合にて条文案の合意を目指すことが発表されました。
最後には、この日会場にお集まりいただいた日米韓関係者や環境問題に関心のある団体、海ごみ問題に取り組んでいる団体等多くの方々の前で、主催の対馬市より日米韓3カ国による「共同メッセージ」が発信されました。
※より具体的な内容につきまして興味のある方は
youtube「対馬海ごみ情報センター」にて全編動画を掲載していますのでご覧ください。
また、前日の7月10日には在福岡米国領事館にてプレイベント「日米韓大学生による学生会議」が行なわれ、パタゴニア日本支社、韓国支社の方による講義の他、対馬CAPPA代表 上野芳喜が対馬の海ごみの現状や弊社の取組みについて講義をさせていただきました。
また、両日を終えて、希望者の方に対馬にて環境スタディツアーにご参加いただき、クジカ浜での海岸清掃視察、中部中継所視察、シーカヤックを体験等していただきました。
この大がかりな国際的シンポジウムの運営に携わらせていただき、現在の海洋プラスチック汚染に対する世界の動きを確認できたほか、様々な方々と意見交換をすることができ、弊社としても大変良い機会をいただきました。
今後も様々な国、機関、団体と連携を密にし、対馬の海岸漂着ごみ対策に邁進してまいりたいと思います。
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